無料求人情報誌や新聞の折り込みチラシ、さらにはネット求人サイトなど、介護職関連の求人情報は、それらを見過ごすことが難しいほど、常に売り手市場と映る状況です。将来安泰を伝えるような文言が並ぶ、介護関連の専門学校や研修施設の宣伝も数多く、安定確実を最優先と、同業界を志す人も、増加傾向を見せ続けているのが現状のようです。しかし、今後中長期的に、すべてが順風満帆であるはずもなく、介護業界での従事、もしくは新規参入を検討するに際しては、現在抱えている課題を見過ごしてはならないといわれています。たとえば、常時掲出され続ける求人募集記事は、裏返せばその職場での離職率の高さを、間接的に伝えているとも解釈できることも。応募から採用されても長続きしない展開が連続している場合、そこには何らかのリスクやデメリットが否めず、十分なリサーチが求められるのです。あるいは最初から応募者の絶対数が少ない場合、自らが見過ごしている負の要素が想定され、慎重な姿勢で臨む必要があります。
勤務がきつい、職場や顧客間の人間関係の悩みなど、介護職にまつわる負の情報に関しても、口コミなどを鵜呑みにするのは誤った判断姿勢かもしれません。より新鮮かつ正確な情報を自ら収集して見極めた上で、自身とのマッチングに重点を置き、総合的に応募先を含めた進路を判断しましょう。介護施設・事業所側が情報を発信する場合、良いことだけを発信して、ネガティブなことは伏せているというところも少なくありません。魅力的な内容だけで飛びつくのは、後々の後悔につながるリスクが否めず、注意が必要です。